20200206福島原発処理水、海洋放出の是非は割れる
放射性物質トリチウムを含む処理水。「海洋放出しか方法がない」発言、福島地元からの反発、科学的根拠があれば大阪湾放出引き受けなどなど。問題ない食品などに引き続き執拗に風評被害広めようとする某国

海洋放出「問題ない」の合計は41%、風評被害など心配する反対派は31%と、微妙に割れているのが現状

設問 東京電力福島第1原発で増え続ける放射性物質トリチウムを含む処理水。科学的に問題ないのであれば、海洋に放出すべきなのではないか、という意見が出ています。どう思いますか?

科学的根拠を明示すれば絶対問題ない
科学的根拠を明示すればまあ問題ない
風評被害もあり得るのであまり賛成できない
風評被害なども考え、海洋放出すべきではない
分からない
興味ない

設問注釈 東京電力福島第1原発で増え続ける放射性物質トリチウムを含む処理水について、今も毎日170トンずつ増え、現在計116万トンがタンク約1000基に保管されています。東京電力は2022年夏ごろには満杯になるとの見通しを示しています。

タンクの増設案も根強いですが、いつまでも増設し続けるわけにもいかず、処分方法の検討が進められています。気体にして大気中に放つ「水蒸気放出」や「地層への注入」などがありますが、海洋に放出して希薄化する案も出ています。

原田義昭前環境相は退任前日となる2019年9月10日、「思い切って(海洋に)放出するほかに選択はない」と発言しました。トリチウムの人体への影響は極めて小さいので、科学的根拠に基づけば「安全」、ともされています。

松井一郎大阪市長と吉村洋文大阪府知事も、「環境被害がないものは国全体で処理すべきだ」と同調。大阪湾で、一部の処理水放出を受け入れても構わないと踏み込みました。

一方で、科学的に「安全」とはいっても、水産物などへの風評被害を招く可能性もあり、震災以来風評被害との戦いに悩まされている福島の方々は「容認できない(海洋放出すべきではない)」としています。

時期:2019年10月2日
対象:一般日本国民
回収:100人(男女比、年齢層偏りなく、無作為収集)
手法:インターネット調査

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