20200316天皇陛下即位による恩赦、賛成? 反対?
平成への代替わりの時よりは大幅に縮小されたとはいえ、55万人規模を対象に行われた恩赦

「賛成だ」の合計は24%にとどまり、「賛成できない」は64%に

司法を超越する行政、という面よりは、対象者などの更生に関わる能力や周囲の環境などに懐疑的なのかもしれない

設問 日本政府は天皇陛下が即位を宣言する2019年10月22日の「即位礼正殿の儀」に合わせ、同日付での恩赦の実施を決めました。どう思いますか?

大変賛成だ
まあ賛成だ
あまり賛成できない
全く賛成できない
分からない
興味ない

設問注釈 恩赦は憲法に基づく制度です。内閣が決定し、天皇の国事行為として行われます。

今回は政令恩赦として、2016年10月21日までに罰金を納めた約55万人が対象。罰金刑を受けると、原則として医師や看護師など国家資格を取得する権利が5年間制限されますが、こうした権利が回復されます。

法務省によると、対象者の約8割が道路交通法や自動車運転処罰法などの違反。公職選挙法違反による罰金納付から3年がたった約430人の公民権なども回復されます。

平成に代替わりした際は、1989年2月の昭和天皇の「大喪の礼」と1990年11月の現上皇陛下の「即位礼正殿の儀」に分けて実施され、1989年は有罪判決の効力を失わせる大赦を含む約1017万人が、1990年は罰金刑(納付から3年未満含む)の約250万人が対象となりました。

新時代を迎え、即位の礼が行われる慶事に当たり、罪を犯した者の改善更生の意欲を高め、社会復帰を促進するという目的があります。一方で、識者の間には司法判断を行政が変える制度自体に根強い異論があるとされています。

時期:2019年10月22日
対象:一般日本国民
回収:100人(男女比、年齢層偏りなく、無作為収集)
手法:インターネット調査

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