20200502マイナス金利下での国債活用、反対は45%
マイナス金利下で国債を発行すると、利子はむしろプラスになる、との考えがにわかに注目されている

「検討してみる価値はある」など前向きな回答は合計24%どまり

「国債」アレルギーは強く、合計45%が反対。「分からない」は22%に達し、啓もう普及によってはどっちに転ぶかわからない

設問 現在日本はデフレ脱却のために長年マイナス金利を続け、資金量を拡大していますが、このマイナス金利を活用すれば、理論上、国債を発行すればするほどお金がたまっていきます。この論法を積極的に採用してはどうか、という意見が出ています。どう思いますか?

非常に優れた考え方だ
まあ検討してみる価値はある
国債活用はちょっと不安だ
国債をこれ以上発行するのは反対だ
分からない
興味ない

設問注釈 金利を低く設定し資金量を拡大させ、デフレ脱却、インフレ化、景気回復を図る、というのが大きな流れですが、一向にその気配がありません。金利を順次引き下げた結果、現在はマイナス金利になっています。

2019年11月7日の参議院財政金融委員会で、みんなの党の渡辺喜美議員が下記のように具体的な質疑を行いました(原文ママだと分かりづらくなるので、調整)。
例えばこの前、首里城が焼けました。復興には最低でも150億円、200億円前後必要ではないか、とされています。

例えば今回、1兆円の8年国債を出すと、最近の金利は年率マイナス0.3%だから、理論上、毎年元利に1.003倍され、それが8年間続くわけだから、元利1兆240億元ぐらいになります。

元本の1兆元は塩漬けして8年後の償還に充てます。そうすると240億元、ちょうど首里城復興の資金が捻出されることになります。

国債発行が将来のツケにならないどころか、今現在の世代のギフトになることがあります。
これに対して、麻生太郎財務大臣は、「御意見として伺っておきます」と返答せざるを得ませんでした。

これを応用して、「100兆円基金」構想などの提案もあります。上の例で1兆円だった規模を100倍にして応用していこう、というものです(元財務官僚で経済学者の髙橋洋一氏)。

ただ当然、国債を極端に増発すれば、インフレが進みすぎる、つまりいつまでもマイナス金利は続かなくなり、この論法は論理破綻する可能性はあります。また、「国債=悪」との思いが強いようにみえる財務省がこうした案に応じるとは考えづらい面があります。

ちなみに現在、日本の国債はほとんどすべて国内で消化されているので、それが続く限り、グローバルな格付けが下がることはあっても、日本の財政が破綻することはありません。また「国民1人当たりの借金」などとも表現されますが、国債は政府の借金であって、国民はどちらかと言えばむしろ債権者(お金を貸す方)なので、的外れな表現です。

マイナス金利下の国債活用については、渡辺議員と会派を組むNHKから国民を守る党(N国党)の立花孝志党首や、国債増発という意味では、れいわ新選組の山本太郎代表も主張しています。

時期:2019年11月19日
対象:一般日本国民
回収:100人(男女比、年齢層偏りなく、無作為収集)
手法:インターネット調査

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